2012年2月10日金曜日

テストも終わり・・・

皆さんこんにちは。
理系担当の高畑です。
テストも終わり、帰省や引っ越しが始まりましたね。寒さも今日はなんだか穏やかで、優しい日の光の中、熱~いコーヒーでも飲みながら読書でもしたい気分でした。私は夏より断然冬のほうが好きなので、今日みたいな日は、創造意欲や勉学・趣味への活力が湧き、いつもより活き活きした気持になります。冬のどんよりとした灰色の空も、丸まったみんなの背中も、白い息も、凍った路面も、すごく美しく思えてなりません。だからテストや論文提出が終わった今の時期が一番幸せです。

今日はテストも終わったことですし、堅苦しいお話はやめにして、私の尊敬する先生について紹介したいと思います。私の直属の担当教員ではありませんが、たまに研究や日々の生活について相談に乗ってくれる先生です。いえ、相談に乗ってもらうというのは少々語弊があるかもしれません。“相談に乗ってもらう”のではなく、一方的に私がグチをこぼす、イライラを発散させる・・・が適当です。当の先生は、端的に言ってしまえば少し意地悪。いや少しではないかもしれませんが、素直に褒めたり賛同したりということをなかなかしない人です。だからこそ思う存分グチを吐き出せるのですが。私がどんなに努力して作り上げたものに対しても、良くて60点。たいていは50点~55点。先生は一言、「55点。」と言うだけです。私がなぜかと尋ねれば、確かに納得してしまうような理由を少なくとも10個は平気で投げつけてきます。自分でも自覚している弱い部分を容赦なくつついてきます。「こんな質問に答えられないなんて話にならないね。」と。
しかし、なぜそんな厳しい点数をつける先生に今日もグチをこぼしたくなるのか。それは簡単なことです。先生は私の言葉や研究を、興味を持って見て、聞いて、判断し、評価したうえで“悪態をつく”からです。
“評価する”ということは本来そうあるべきだと思います。
さらに先生は最後にこう言うのです。
「あなたは簡単に嘆くけれど、55点はそう悪い点じゃない。」
私はついつい、56点を、57点を、目指して明日も頑張ってしまうのです。

勉学には憧れというものが必要であると感じます。
別に、先生に憧れているわけではありませんが!ちょっとの尊敬の念と、一歩でも近づき認められたいという思い。先生の口から90点!と言わせてみせる!という思いこそが励みになるのだと、そう思います。
また、一歩も二歩も高みへ近づいた“自分の姿”への憧れも大事ですよね。

「90点。」と言わせるにはまだまだ相当の時間がかかりそうですが・・・

私はその点、恩師に恵まれました。大好きな先生方に囲まれ、研究が出来ました。幸せ者です。これから研究室を選び、専門分野へと進んでいく方々は悩むところだと思いますが、研究に勤しむ自分をはっきりと思い描くことができるのか、またその自分に憧れを抱いてゆけるのか考え、研究分野を選んでほしいと思います。そしてもしも、その研究室の先生に憧れを抱いているのなら、もう進むべき道は決まったも同然ですね。



最後に、今日の1冊です。
なんといっても好きな小説で、今日の話にもぴったりだと思い、この本を選びました。
天才的な頭脳を持ち、武術や音楽の才能にも長けているイギリスの名探偵。痩せ形で長身。事件のない日はだらだらと煙草を吸いながらソファーにとぐろを巻く変わり者。
そうです。彼です。シャーロック・ホームズです。
小学生の頃に初めて読み、衝撃を受けましたが今読んでも面白い!今だから感じる面白味もあるんです!!
私はシャーロッキアンではありませんが、彼が本当に本当に大好きです。
なんだか先生に通じるものがあると思い、今日の1冊にしました。
もうすぐ映画も公開ですし、皆さんもぜひ、もう一度手に取ってみてはいかがでしょうか。小学生や中学生の時には分からなかった彼の人の好さ、温かさが分かると思います。私は「まだらの紐」が好きです。
新潮文庫より、読みやすい形でシリーズ化されています。こちらがお勧めです!
それではまた!

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