2012年12月17日月曜日

韓国南地方の旅


 
こんばんは。学習支援文系担当のLです。
 
今日は韓国語の勉強というよりは、韓国を知りたい方におすすめの本をご紹介します。
<留学生コーナー>においてある、韓国の国立慶尚大学からの寄贈の本です。
(信州大学図書館は慶尚大学の図書館と協定を結んでいます。)
 
この本は、韓国の南の慶尚北道(慶州、大丘などの都市があるところ)という地域を紹介したものです。
 
「慶尚北道ってどこ?」
 
という方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、日本でも何年か前に放送された『善徳女王』というドラマの舞台である、「慶州」という都市があるところです。
ちなみに、みなさんにお馴染みの釜山(ぷさん)は、慶尚南道にあります。
 
最近は韓国旅行のガイドブックなどもたくさん出版されていますが、この本がそれらの本と違うところは、観光スポットや、特別は行事だけを紹介するのではなく、ある村のある一家を具体的に紹介していることです。
 
例えば、
家はどんな作りか、家族構成はどうなっているか、家具や小物は何があるか、冷蔵庫や倉庫にはどんなものがあるか、この家の、例えば、お祖父さん、お祖母さんは、毎日何を食べて、どこで買い物して、どこで遊ぶか、生計はどうやって立てているかなどです。
 
ちなみに、この本は一応<民俗調査報告書>なのですが、写真がいっぱい載っていて、おもしろいです。写真の説明も付いているので、パラパラ写真だけ見て、それが何をしている場面なのかなどは、中級レベルの学習者なら辞書を引きながら理解できます。
 
「あ、これ、ドラマで見たことある!」という食事の場面や、祭礼の場面や、市場の様子などが見つかるかもしれませんね。
 
もし上級レベルの学習者なら、すでに韓国の南地方へも何度か旅行に行き、日本とは違う雰囲気の家、寺、書院などにも行ってみたことがあるでしょう。その時、ガイドブックなどの説明だけでは、
その地方の醍醐味を十分味わった感じがしない、何かものたりないという感じはありませんでしたか。
 
旅行というのは、予備知識があればあるほど、楽しくなりますよね。
次回、韓国の南地方へ旅行することがありましたら、旅行前に一読してみるのもいいかもしれませんね。
 
 
 

 
左の本は慶尚北道という地域全体を概観したもの、
右の本はその地域のある村を紹介したもの、
中央の本はその村のある家を詳しく紹介する本です。
 

 
本当に毎日の日常生活で使われるものが紹介されています。
 
これはゴチュジャンを作っている様子を紹介していますね。

 





その村の人たちの普通の食事が写っています。
箸の置き方なども注目です。(^ ^)

2012年12月14日金曜日

資料集めてますか?

理系担当のOです。相談員をするのは実に半年ぶりです。前回担当した時は梅雨時でしたが、今ではもうクリスマスとなってしまいました。時が過ぎるのは早いものです。
 クリスマスと言えばイルミネーションや飾り物ですが、図書館でもカウンターの置物が少しクリスマス仕様になっています。中央図書館のカウンターのマスコットはテントウムシ(ナナちゃんというらしいです)と熊だと自分は勝手に思っていますが、彼らもクリスマス仕様に衣替えしたようです。先週のブログにサンタ帽子を被っていい表情で読書をしているテントウムシが写っています。是非ご覧ください。あのまったりとした表情は素晴らしいと思います。熊の方はいい感じに長靴に嵌っています。それぞれ返却ボックス周辺と就活コーナーにいますので何かに疲れたら彼らに癒してもらってください。
  来年には自分は卒業していないのですが、このまま衣装を増やしていってテントウムシ雛祭りVerや、端午の節句のアーマードテントウムシとかやってくれないかなと密かに思っています。


そんな風に現実逃避をしていても修論の締め切りは延びません。むしろ縮みました。教官から年内に第一稿を上げろとか言われましたが、今日言われても無理です。間に合いません。もっと論文を読んでおけばよかった(先々週のブログでも言われてますね)、もっと条件を変えた実験をしておけばよかったなどいろんな後悔が襲ってきます。目次を書いてページ数の皮算用をすると、研究室配属されて3年の成果がこれかとテンションが非常に下がったりしたます。前々からの準備は本当に大切です。

 
 
 卒論、修論を書いてる皆さんは参考論文はすべて手元にありますか?この時期になってから複写依頼や現物借用の申請をすると締切と到着どちらが早いかわかりません。図書館が所蔵してるからって安心していませんか?似たテーマの人がその本を狙っているかもしれませんよ。無駄に学習意欲の高い下級生が冬休みの勉強用に~とか言い出すかもしれません。4年生や院生は10冊まで借りることができます。少しでも使いそうだと思ったら迷わず借りておきましょう。

修論書き終わるまでは「他人のことなど気にしない、借りられる前に借りておけ」と厚かましくいこうと思います。

さて、それでは少し早いですが皆さん良いお年を。

2012年12月10日月曜日

両手に辞書

こんにちは
文系担当のSです。

12月も3分の1が過ぎ、卒論・修論・レポート、それぞれ締切がにじり寄ってきます。
いえ、駆け寄ってきます。
誰か間違えて早送りボタンを押したのでしょうか…

そんな中、執筆中のデータ管理には、細心の注意を払わなければなりませんね。

<図書館でもUSBの落し物が多いので、注意してください!>

データは手軽に作成・編集できますが、それ以上に簡単に消せてしまうのが怖いです。

データと言えば、電子書籍が話題になっていますが、利用していますか?
図書館のカウンター前にある iPad でも、オススメの本が紹介されているので、是非ご覧ください。


さて、大学に入ってから電子辞書とパソコンに頼り切っていたのですが、
最近、再び紙の辞書も使うようになりました。
高校時代に、「辞書がケースに入らなくなるくらいボロボロにするつもりで使うように!」と言われ、
用もないのにページをめくり続けて使用感を演出した思い出があります。

新品の辞書はページがピッタリ・ピッチリ・カッチリしていますが、
使っているうちに、紙の間に空気が入るのか、捲る時に付く折り目や皺のせいなのか、
パラパラと捲りやすくなってきますね。

ピンポイントで急いで意味を調べたい時には電子辞書が便利ですが、
紙の辞書だと、前後の似た単語まで一度に目にすることができるので、
新しい発見があったりして面白いです。

半分より表紙寄りか裏表紙寄りか、左右どちらのページに載っているか、ページのどの辺りに、どのくらい場所を取って説明されているか、太字になっていたか、色付きだったか――。
単語の意味だけでなく、感覚的に記憶に残るので、
語彙を増やすには紙の方が向いているのかな、と個人的に思ったりしています。
ただし大幅な寄り道には注意です。

線を引いたり付箋を貼ったり(ちょっと引っ掛けて破ってしまったり…)しているうちに、
自分オリジナルの辞書の出来上がり。愛着が湧きます。

パソコン無しの生活にはもう戻れませんが、紙媒体無しの生活は考えられません。
電子媒体と紙媒体、うまく使い分けて活用したいですね!
特に外国語で文章を書くときは、併用がオススメです。

雪が降り、すっかり寒くなりましたね。
重ね着やひざ掛けなどで寒さ対策をしっかりして、
体調に気を付けて過ごしましょう!

2012年12月7日金曜日

Web of Science を活用しよう

こんにちは。理系担当の久米です
皆様いかがお過ごしでしょうか。私はすでに修論でパニック寸前です
今ひしひしと感じるのは、もっともっと論文を読んでおけば良かった…ということです
M2の冬に後悔してもまったくもってあとの祭り! (いや、まだまだあがいてみせるぞ!)
今日は、楽しく、効果的に、すてきな論文に出会うためのヒントをご紹介したいと思います

以前、CiNii, Web of Scienceについて簡単に紹介させていただきました
論文検索の第1歩 CiNii
論文検索 Web of Science
今日は、Web of Scienceをもう少しいじってみたいと思います
クイックリファレンスを参照すると、大事なことが全部書いてあるぞ!)

重要な論文である目安のひとつが、その論文が引用された回数です

1. 検索結果を被引用回数の多い順に並べ替える
2. 引用レポートを作成

この手順を踏むと、どんな論文が、いつ、どれだけ引用されたかがわかります
引用レポートは、年代別の論文数や被引用数を出してくれる機能で、特に年代別被引用数は参考になります
 ○1990年代の古い論文だが、今年だけでも20件以上引用されている
 ○2009年以降に出版された新しい論文だが、すでに被引用件数が100件を超えている
このような文献は重要度が高いことが予想されますよ

では、実際に検索してみましょう








私の研究材料であるクマムシTardigradaを検索してみます
Tardigrad* とアスタリスクをつけると、Tardigrada, tardigrades, tardigradumなど様々な語尾のワードがひっかかるようになります













893件の文献がヒットしました。検索結果が多すぎる場合は絞り込みます。
赤矢印で示した”並び替え”から被引用の多い順に並べ替え、青矢印の”引用レポートの作成”をクリックしましょう








年代別論文数と被引用数がグラフ化されました。クマムシの研究の歴史は古いことや、近年論文数が増えていることが読み取れます (古い文献の書誌情報がまだ収録されていないことも考えられます)









年代別の被引用数を並べてくれました。古い文献ほど引用される機会は増えますが、近年でも引用され続ける論文は、今でも重要度が高いと考えられます。
ふむふむクマムシという生物は、系統関係の議論が活発なようですね…















重要そうな文献を見つけたら、ひとまずダウンロードしてみます。黒矢印の”全文”をクリックすると、リンク先からpdfをダウンロードできます。ダウンロードできないときも諦めず、A to Zで検索してみてください。(惜しくも文献を入手できなかったときは、文献複写サービスをご利用ください)

灰色矢印の"ENDNOTE WEB"をクリックすると、EndNote Web上に文献情報をストックしておくことができます。このEndNote Web、文献リストを一瞬で作成したり、MS Wordとの便利な連携機能があったり、なかなか出来るやつなんです…。(ユーザー登録が必要です)

赤矢印の被引用数の数字をクリックすると、この論文を引用した論文が表示されます。この文献に関連し、より新しい論文が芋づる式に手に入る!

青矢印の"引用アラートの作成"は、この論文が引用されるたびにメールやRSSでお知らせしてくれる超便利機能です。文献の見逃しを減らせますよ

水色矢印の”Related Recordsを検索”は、共有引用文献に基づいて関連しそうな論文を教えてくれるサービスです

紫矢印の引用文献は、この論文が引用している文献一覧です。関連度が高い過去の文献が並んでおり、そこから被引用をたどっていくとまたたくさんの文献に出会えます


ひととおり、論文に出会うまでを追いかけてみました。いかがでしょうか
他にも楽しい便利機能がたくさんあるので、いろいろいじってみてください

2012年12月3日月曜日

ブックをハンティングしてください!

 
 
 ☆☆.。☆  BOOK HUNTING  。。 

 
 2012. 12. 14. Friday
 
14:00~
 
MARUZEN
 
 
2012冬ブックハンティング.jpg
 
※ 申込期限 : 12月12日(水)
 
詳しくは ↓ ↓
 
 
ブックハンティングは、書店で実際に本を手に取りながら
図書館に置いてほしい本を選ぶ企画です。
(選んでもらった本は、図書館内で展示・紹介されます。)
 
図書館内にポスター&申込書を掲示しているので
ぜひチェックしてみてくださいね。
 
自分の探している本が図書館には入っていないことがよくありますが、
そんな方はぜひこの企画に参加してみるといいかもしれません。
 
現地集合 ・ 現地解散なので
手っ取り早いですよ。
 
先着20名までなので、申し込みはお早めに。