2013年1月28日月曜日

映画とその原作―レ・ミゼラブル―

学習支援・文系担当のYです。
テスト期間中で図書館はどこの机も勉強する学生さんたちでいっぱいです。
みなさん、風邪などひかないように気を付けて、あと少しがんばってくださいね!

さて、今朝、テレビでゴールデングローブ賞の授賞式の様子が流れていました。
前々から観たいと思っていた映画『レ・ミゼラブル』(トム・フーパー監督)が、作品賞(コメディー/ミュージカル)ほか三部門で受賞したそうです。

いつも観たいと思う映画があってもなかなか劇場まで足を運べず、(そもそも上映している映画館が近くになかったりして)結局、DVDの刊行を待つ以外になくなってしまうのですが・・・

もう映画を観た方も、私のようにまだ観ていない方も、別に観る気はなかった方も、
映画をきっかけにして原作である文学作品に触れてみてはいかがでしょうか?
ということで、信大図書館の蔵書検索OPACで<レ・ミセラブル>と検索すると、全部で図書が10件、電子ブックが8件ヒットします。

「長くて難しそうな原作に挑戦するのはちょっと・・・」という方には、「まんがで読破」というシリーズの『レ・ミゼラブル』がオススメです。(これは繊維学部図書館からの予約取り寄せになります。)

文庫本で読みたい方には、岩波文庫の『レ・ミゼラブル』[請求番号:953 H98]が、また「ハードカバーの分厚い本でじっくり読んでみたい」という方には、世界文学全集[請求番号:908 Se22]にも収められています。

また、「外国語で読んでみたい」という方には、英語に翻訳されたLes misérables[請求番号:953 H98] というのもありますよ。仏語版は研究室貸出なので、手続きが必要ですが、どうしてもという方はご相談ください。

「本を借りるのは面倒だが、原作も気になる・・・」という方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。
そんな方には、OPACで検索した後の画面上部にある 電子ブック という表示をクリックしてみてください。この作品の場合は青空文庫にて公開されています。手っ取り早く見てみたい方はどうぞ。

それから、ちょっと変わった読み方をしてみたい方へ、ぜひご紹介したい本があります。
鹿島茂著 『「レ・ミゼラブル」百六景 : 木版挿絵で読む名作の背景』 (文藝春秋 , 1987年) [請求番号: 953 Ka76 r] 

この本はタイトルからわかるように、挿絵がいっぱい収められています。
著者は、『レ・ミゼラブル』を一冊の社会史として読み取るべく、多数の挿絵から、社会史的な情報を比較的多く含んでいると思われる百数葉を選んだうえで、挿絵に筋の要約を添えて一冊の本にまとめています。1センチちょっとの厚さなのに、挿絵がいっぱい見られて、ストーリーも簡単にわかるという、とってもありがたい本です。

皆さんにちょっとその一部をお見せすると・・・


確か、あの、有名なミュージカルのポスターにも使われている少女の挿絵です。

さて、文学作品がモチーフとなっている映画や演劇、ミュージカルなどはたくさんありますが、
ぜひその原作となった作品にも手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
きっと新しい発見があるはずです・・・
 

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